令和御大典祈念

久保八幡神社参集殿修理

参集殿

久保八幡神社こと亀山八幡宮では、参集殿の大がかりな修理が必要となったことから、以下の要旨で寄付を募る奉賛会を設立いたしました。 名称については、創建以来、亀山八幡宮として鎮座しておられますが、戦後は、地名の久保(久保、東久保、西久保、久保1〜3丁目)を冠として、地域の方々から久保八幡神社として親しまれており、以下、久保八幡神社と称します。 その昔から山陽筋の玄関とも言える久保地域に鎮座し、尾道の安寧と発展を願う地域住民を守護してこられた久保八幡神社の文化を守るため、人が集う施設、参集殿の修理は当社にとって必要不可欠な重要施設でございます。 この機に久保八幡神社の現況をご理解いただき、何卒、奉賛事業へのお力添えを賜れますよう伏してお願い申し上げます。

目次
 1 参集殿の概要
 2 祇園祭(三体廻し)との縁
 3 氏子総代の活動
 4 境内の神社
 5 参集殿修理の概要
 6 ご寄付の方法

1 参集殿の概要

参集殿は、昭和6年に新築し、神社の会合や結婚式の披露宴等多くの方に利用されてまいりました。
神社の秋祭りでは餅まきを行いますが、その餅つきの準備、また、同時に行う陣幕久五郎奉納わんぱく相撲大会では子どもの着替え場所として利用されております。 さらに、尾道の夏の三大祭りとされている祇園祭の勇壮な三体廻しでは、担ぎ手の参集場所であり、着替え、打ち上げの場所として機能しております。
また、例年の年越し行事のしめ縄の取り替えでは、わらの下準備(わらの袴取り、わら縄の作成)を参集殿で11月から12月にかけて、土日曜日を中心にほぼ毎日の作業が続いております。
わら縄の手作り作成はいまでは珍しく、久保小学校の児童や近所の園児を中心にわら縄の「しめ飾りづくり」ワークショップを毎年12月に参集殿で開催し、好評を得ています。
こうした当社と地域を結ぶ重要な行事ごとに主要な拠点として利用されているのが参集殿でございます。

2 祇園祭(三体廻し)との縁

尾道の夏の三大祭りとされている祇園祭は、当社のすぐ南に、当社と向き合う方角で位置する八坂神社(明神さんこと厳島神社の境内に鎮座)の祭礼でございます。
しかしながらその昔から宮司と総代は久保八幡神社の宮司、総代が代々兼務しています。兼務は東高山手の山王さんとして親しまれる山脇神社もそうですが、氏神様の見守る氏子区域内にある神職不在の小宮を、氏神社の宮司さんが兼務される例は一般的に見る光景です。
ただ、八坂神社については、神職不在の小宮というだけではないものがそこにあるようで、江戸時代の尾道町内を描いた絵図の中で、明神さん(厳島大明神と記載)の境内位置に「八幡御旅所」とあり、厳島神社境内が八幡さんの御旅所、即ち八幡さんの神輿が安置される場所として定められているのです。その由縁について伝わり聞くものはありませんが、南北で向き合うような配置も含め、両者の交わり、神縁が秘められているのかもしれません。
因みに、三体廻しは2024年春に尾道市無形民俗文化財の指定を受け、2024年6月30日は指定後初の三体廻しとして盛大に実施されました。
(林良二さん文章から引用)

3 氏子総代の活動

氏子総代は地域の町内会を支え母体に有志が集まり、神社の神事、例祭をご熱心にお世話いただいております。久保八幡神社の多様な行事のみならず、尾道の三大夏祭りの祇園祭のお世話も積極的にご参加いただき、お支えいただいております。
しかしながら当地域の人口減少は激しく、昔ながらの住宅密集地であったことが逆作用となり、若い人から車では不便な場所と捉えられ、高齢化率の極めて高い、空き家の多い地域と変容しております。それにともないお世話をいただく総代の方々の中心は70代後半の高齢者となっており、将来的な課題となっています。ただ、空き家の活用は全国的な行政課題として様々な方策が始動しており、当地域でも昔の趣を残す優良な空き家を改修し、若い世代が憧れる新しいスタイルの住居や宿泊、喫茶店などに改修する動きも出ており、将来的な地域の再変容による活性化期待も高まっております。
また、神事の巫女さんは、近年、尾道東高の生徒さんが担ってくれております。

◇火焚き神事・とんど
吉和八幡神社様との共催で、開催場所を交互に実施。近年、復活した神事で久保八幡神社では奇数年の1月に行っております。願いの書かれたお札を火の霊力で天に届ける神事です。
また、恒例のとんども1月に開催、ご利用いただいたお札などを燃やして、ご加護に感謝しております。

◇秋祭り(陣幕久五郎奉納わんぱく相撲大会)
境内に仮設舞台を設営して、夕方からカラオケ大会も行います。年によっては神楽もお招きし、奉納いただいております。また、お昼は陣幕久五郎奉納わんぱく相撲大会を開催、市内の小学校からちびっこ力士を集め、本格的な土俵をつくって元気に競ってもらっております。
陣幕久五郎はご承知の通り生涯待ったなしで知られ、大相撲に上がる前に尾道で修業した江戸後期の名横綱です。当社境内に手形の祈念碑があるほか、相撲とのゆかりを示す軍配灯籠、陣幕と奥様が熱心に信心した二の丸稲荷神社もございます。

◇祇園祭(三体廻し)
尾道の三大夏祭りで、八坂神社の祭礼です。前述の通り、八坂神社は当社のすぐ南にあり、当社と向き合う位置関係で鎮座しています。祇園祭のクライマックスとなっている三体廻しは2024年春に尾道市無形民族文化財に認定され、6月には盛大に開催されました。その3体の神輿の担ぎ手約150人の参集場所は当社参集殿で、ここで着替え、打ち上げを行っています。

◇夏越し払い(茅の輪)
境内に茅の輪を設置して、左回り、右回りなど茅の輪くぐりの文化を子ども連れの親子にも伝えています。

◇しめ縄づくり
11月にわらを市内の生産者から受け取ります。参集殿にブルーシートを敷き、山積みにされ、お世話をする方々が毎日のように袴取りという地道な作業を続けます。1本、1本、根元の固い部分を剥ぎ取る作業です。それが終わると、3本をよりながら縄にする作業に移り、下準備を完了させます。小さなしめ縄は参集殿で完成させ、本殿などに飾る大きなしめ縄は境内に杭を打ち、大勢が左右に分かれて、3本の縄を1つのしめ縄に編み上げる作業を行います。ハサミで飛び出たわらを摘んで仕上げ、完成させます。完成後は神木のクスノキや八坂神社も含めてしめ縄の付け換え作業を行います。
しめ縄づくりは大変な作業ですが、氏子総代の方々が伝統的な作製技術の継承もしながら実施し、毎年、お手製の新しいしめ縄で気持ちよくお参りいただけるよう、年越しの大祓、元日祭に備えています。

◇しめ縄飾ワークショップ
しめ縄づくりの取り付け作業あたりで、子ども達を招いたワークショップ「しめ縄飾をつくろう!」を参集殿で行っています。久保小学校の児童さんや近所の園児たちがにぎやかに参加してくれています。縄をつくる伝統文化の学びと自由な発想で飾り付ける体験です。参加した子どもたちはいつもと一味違うお正月を過ごしてくれていると思います。

◇大祓(年越し・元旦際)
大晦日の夜に1年の無事に感謝する年越しの神事を行い、三が日は火を焚き、巫女さんを迎え、甘酒のふるまいなどで新年の参拝者をお迎えしています。

4 境内の神社

◇高御座神社(石工神社)
当神社境内にはほかにもいろいろな神社があります。高御座神社は尾道で盛んだった石工の方々が崇拝した神社です。境内には狛犬をはじめ巧みな石細工が見られます。高御座神社の石の鳥居は小ぶりですが、石の扁額は見事です。当社の軍配灯籠もまた見事な石の作品です。そのほか歌を詠んだ石碑も散見され、最近は使わなくなった石臼の奉納を受け、境内に展示しており、ちょっとした石文化の作品展示となっています。

◇松尾神社(お酒の神様)
松尾神社はお酒の神様。お祀りする大山咋神は農耕を司り醸造の原料を生産する神、酒彌豆男神・酒彌豆女神は酒造りの杜氏の祖神で醸造、発酵業の守護神であるとともに酒類などの販売業者の守り神でもあります。 酒造が盛んなころの信仰は厚く、境内社では唯一拝殿も設けられています。近年、発酵、地ビール製造が盛り上がっており、4月2日の例祭には生産品の奉納をいただき、神事が盛り上がりを見せています。

5 参集殿修理の概要

さて、参集殿でございますが、建築後90有余年を経過し、屋根瓦がずれ始め雨漏りが常態化し、このまま放置すると隣接地に迷惑をかける危険が生じてまいりました。旧尾道村の村社として尾道を守護してきた当社ではございますが、参集殿建物自体が歴史的建造物でもないため市などの支援も困難であります。また、当社の氏子地区においては人口流出が続いており当社の氏子のみでは修理資金の調達が大変厳しいのが実態です。
そこで、「久保八幡神社修理奉賛会」を設立し令和の御大典祈念として下記のとおり参集殿の修理を計画いたしました。
何卒、ご理解のうえ、ご奉賛賜りますよう、伏してお願い申し上げます。

参集殿屋根瓦葺替
令和六年度 弐千壱百萬圓
参集殿外壁・内装工事
令和七年度 九百萬圓
総事業費  参千萬圓
令和六年七月吉日

久保八幡神社修理奉賛会
会長日暮 泰広
副会長  大田原 保
     中田  卓
     河本 泰行
久保八幡神社
宮司   永井 飾里
総代長  二宮  仁

6 ご寄付の方法

下記ゆうちょ銀行口座にお振込みいただくか、ご近隣の場合はご連絡いただければ伺います。
お振込みの場合は領収証を発行いたしますので、お振込人様のお名前をご明記頂けますようお願いいたします。

振込口座 ゆうちょ銀行
店名・店番(五一八)
預金種目(普通預金)
口座番号(5164602)
名義 久保八幡神社修理奉賛会

久保八幡神社(亀山八幡宮)
722-0014 尾道市西久保町2ー1
宮司 永井 飾里

電話(FAX兼)0848ー37ー4317
Eメール kameyamana0812アットマークyahoo.co.jp
注)アットマークは記号に置き換えてください。


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 参集殿
参集殿


 参集殿裏側
参集殿裏側


 参集殿のずれた屋根瓦
参集殿のずれた屋根瓦

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