皆様におかれましては常日頃より当神社に格別のご配慮を賜り心よりお礼申し上げます。
久保八幡神社の名称で親しまれております亀山八幡宮は、社記に依りますと応神天皇が御即位二十二年淡路、播磨、小豆島を経て此の地に国見の巡行をされた折、海辺に玉子に似た光輝く石をご覧になり、殊の外ご機嫌麗しくこんどは亀のかたちをした小さな丘でお憩みになりました。里人はその跡に祠を建て此の地を聖地として崇め続けたと伝えられております。玉之浦を望むここ境内地において旧尾道村の村社として尾道を守護し続けた亀山の千五百年の悠久にして尊い時の流れです。
さて、昭和六年に新築し神社の会合や結婚式の披露宴等多くの方に利用されてまいりました参集殿でございますが、建築後九十有余年を経過し屋根瓦がずれ始め雨漏りが常態化し、このまま放置すると隣接地に迷惑をかける危険が生じてまいりました。旧尾道村の村社として尾道を守護してきた当社ではございますが、参集殿建物自体が歴史的建造物でもないため市などの支援も困難であります。また、当社の氏子地区においては人口流出が続いており当社の氏子のみでは修理資金の調達が大変厳しいのが実態です。
そこで、「久保八幡神社修理奉賛会」を設立し令和の御大典祈念として左記のとおり参集殿の修理を計画いたしました。
祗園祭・山王祭等の祭文化の拠点を維持するため広く皆様の御協力をお願いいたしたいと存じます。厳しい経済状況のなかではございますが、別紙のとおり格別なるお力添えを賜らん事を切にお願い申し上げる次第でございます。